【CBT】コミュニティベースド・ツーリズム

Community-Based Tourism

タイでは、政府の2016-2017年の国家観光開発計画に沿って、より「質」の高い観光客をタイに呼び込むための観光・スポーツ省の戦略の一環として、コミュニティベースド・ツーリズム(Community Based Tourism=CBT)の観光を重視する取り組みが進んでいます。

2016年1月16日にバンコクで開催された「Stability, Prosperity, and Sustainability Tourism Forum 2016」は、観光・スポーツ省とタイ国政府観光庁（TAT）が行っている様々な活動の一環で、タイの観光の安定性、繁栄性、持続性を実現するために、業界を啓蒙し、コミュニティベースの観光推進への参加を促しました。フォーラムには、全国各地から約230名の旅行・観光業者、民間企業、政府機関が参加しました。

タイの文化や伝統の保存を促進する

国家観光開発計画では、全国の地域社会に収入を分散させるとともに、地域住民の生活の質を高め、地域社会を強化し、タイの文化や伝統の保存を促進することを目的としています。
これらはすべて、天然資源の保護と、国の観光産業全体の持続可能性につながるものです。

世界的なトレンドであるCBT市場によるとは今日、旅行者は環境的、経済的、社会的な持続可能性を考慮した観光商品やサービスを求めています。これはTATが今後のタイの観光開発に向けて取り組んでいく新たな観光の側面です。

ローカルな生活様式を体験でき、思い出に残る質の高い旅行経験ができる

CBTはシンプルでありながら地域性の高い文化や遺産への理解を深め、ローカルな生活様式を体験でき、思い出に残る質の高い旅行経験ができます。また、地域に根ざした観光は、人々の友情、理解、団結を深めることができることでしょう。

ここでは持続可能な観光のための指定地域管理局(DASTA)の協力によりCBTの具体的な観光商品の一部をご紹介します。

持続可能な観光のための指定地域管理局(DASTA)

持続可能な観光のための指定地域管理局(DASTA)は、総合的に観光のための地域を管理・開発することにより、収入を増やし、地域社会に分配するという政府の観光開発政策に基づいた公的機関として2003年に設立されました。

DASTAは、政策や戦略的計画を策定する中央機関としての役割を果たす一方で、観光品質を管理する地域を開発しました。また観光を管理するための人的資源、予算、設備をまとめるために、地域社会や観光名所を支援し、協力してきました。統合的にアプローチし問題を迅速に解決するとともに、地域社会が目標達成のために新しい経営知識を習得することを奨励しています。