Thailand
Globetrotter

テクテクタイランド

Chiang Rai

March 26[Thu], 2009

起きれませんでした。

March 26[Thu], 2009 07:56

起きれませんでした。カメラマンBだけがどうやら優雅に朝の散歩したみたいです。ホテルのレストランからは、ゆったり流れるメコン川が見えます。総延長4,023キロ、稚内から与那国島までクルマ+フェリーでいったときの移動距離がそれくらい(google map調べ)みたいですからすごいですね。川向かいはラオス、少し北にいくとミャンマー。上流は中国、下流はカンボジア、ベトナム。そんだけ多くの国がこの川から恩恵をうけてるわけですが、上流の中国でダム建設が進められてから極端に水位が下がったり季節違いの洪水になったりするとか。さらにいくつかのダム建設計画がここ数年持ち上がっているようで、これからいろいろ変わっちゃうかもね、なんてたまにはまじめな話をしながら朝ごはん。

アナンタラでエレファントポロ。

March 26[Thu], 2009 09:30

近くのアナンタラで、2009キングスカップ・エレファントポロが開催中ということで、ミャンマーへ渡る前にちょっと寄ってみました。

ぼくたちが行ったのは3日目。ふだん軽快さもスピードもそんなにない象さんがドドドドて全力疾走したりちょうでっかい声で雄叫びをあげたりする姿はけっこう迫力ありました。それと写真撮ってるのにはとても楽しいですよ。象マニアな方でしたらきっとご満足いただけるかと。

試合の間にはアカ族のこどもたちが民族衣装に着替えて歌をうたってました。「アカヤダー、ミエミクヤニー、アカヤダー……」曲はなんだか普通のフォークソング。民族音楽的なものはないのかな? まあ意外にもこんなところでこどもたちの民族衣装姿みれましたのでよかったかと。下はTシャツでしたけどね。まあぼくたちも和服なんて着てないですけどね。

象キャンプのアムちゃん。

March 26[Thu], 2009 10:35

試合の合間にアナンタラのスタッフ・ルアンさんが象キャンプへ誘ってくれたので、そちらへ移動。アナンタラは象キャンプまで自前で持ってます。ぜんぶで27頭いるそうです。

で、当店一番人気の子は2009年3月現在生後8ヶ月を迎えておりますところのノンアム。「ノン」は年下のひとへ呼称なので要はアムちゃん。青い色の産毛がまだいっぱい残ってるいたずらっこです。かわええですね。傍らにお母さん象のブアトーン(23歳)と象使いさん。いまはお乳と離乳食にバナナを食べさせてるところだそうです。バナナも皮を剥いてあげないとだめとか。子象は、2歳半くらいから訓練を始めるらしいのですが「象は頭がいいので、1ヶ月くらいでだいたい人間の言葉が分かります」と、象使いさんが自慢げに話をしながら、アムちゃんを撫でてました。

国境を往くその1:メーサイからミャンマー。

March 26[Thu], 2009 13:12

ゴールデントライアングルからさらに車を北へ走らせて30分、国境の町メーサイ。ここからミャンマーへ入国することができます。

ガイドさんがおすすめの1号線沿いの「ジージー」で簡単なお昼を済まして、いよいよ国境を渡ります。

入国手続き。

March 26[Thu], 2009 14:10

ということでミャンマー。外国人の出国は、ただパスポートを渡してスタンプを押してもらうだけ。その後、メーサイ川に架かる橋を歩いて渡り、ミャンマー側のタチレク出入国管理事務所で入国の手続き。まあミャンマーはちょっといろいろある国(対日感情はよいらしいですけども)なので、こっちは多少ドキドキしますですね。

事務所のなかには女性と男性の職員が。パスポートと500バーツの手数料を渡すとカメラを見ろと言われて写真を撮られた後、入国許可証を渡されます。帰ってくるまでパスポートは人質にとられているので変なことしないように。ミャンマーとは時差が30分あるので、事務所の壁には両方の時間を示した時計がかかってました。

タチレクの市場。アレなDVDに偽造バイアグラ。

March 26[Thu], 2009 14:20

無事入国できましたので、まずは手始めに、右手に見えるアメ横あたりをもうすこしワイルドにしたような風情の市場から。と、ロンジー(巻きスカート)姿の男たちがこちらへ集ってきます。手にする小さな籠のなかにはトランプとかタバコとかちょっと(ちょっと?)アレなDVDとか。そしてなぜかみんなカメラマンBに向かって口々にバイアグラバイアグラと。なんでオレやねん、まだ必要ないっちゅーねんと呟くカメラマンB。ていうかそれニセモノやろと。

なんとかそこから抜け出して屋台でたまねぎとコーンの天ぷらを3つ。5バーツでした。屋台のおばちゃんはバングラデシュ出身。隣の屋台の親子もミャンマー顔というよりインド系かな。ミャンマーは西はインドとバングラデシュ、北は中国、東はタイやラオスと国境を接しているため、ビルマ族を中心に、カチン族、カレン族、チン族、シャン族などなど大きくわけて8つの部族(こまかく分けると約135民族あるとか)が州ごとに暮らしているほか、中国系やインド系もたくさん住んでいる多民族の国。国境の町・タチレクにはものが豊富にあるため、ずいぶんといろんな民族、いろんな宗教の人たちが出入りしているようです。

三輪タクシーをチャーター。

March 26[Thu], 2009 14:44

それでは町を一周でもしてみますかと三輪のバイクタクシーを120バーツでチャーター。ミャンマーはかってイギリスの植民地だったにもかかわらず右側通行です。

ミャンマーの町並みは、ものが豊富と言われるタチレクといえども、やっぱり30年40年まえのタイって感じ。さすがにだいぶん遠くまで来ちゃった感があります。途中結婚式をやってる様子だったので道草。新郎のラムーイさん(23歳)はホテル勤務、新婦のインさん(18歳)はお店の販売員。4年のおつきあいでゴールインしたそうで……ん、4年?と思ったりしましたがスルー。ハネムーンカーはこれまた懐かしい感じのトヨタカローラでした。

タチレク・シュエダゴン・パゴダ。ミャンマー少女に商売を学ぶ。

March 26[Thu], 2009 15:03

エンジンをうんうん唸らせながら坂道をなんとか登り切ると巨大な金色のパゴダが出現。ヤンゴンのシュエダゴンを真似たタチレク・シュエダゴン・パゴダといって、ここらへんでいちばん有名な寺院だそうです。広場には地元の人たちが集って熱心にお供え物をしてました。

入口で、ここで靴を脱いでね、と声をかけてきた女の子がそのままぼくたちの後をついてきます。おお、きたか物売り、と迎撃態勢に入ろうとするぼくたち。けれど彼女の手にはなにもなく、まるでボランティアガイドのように次々とパゴダのことを説明してくれます。

「パゴダの周りには、曜日ごとの仏様とその乗り物とされる動物が祀ってあるの。日曜日はガルダ、月曜日は虎、火曜日はライオン、水曜日は象……お兄さんは何曜日?」こっちの人は生まれた曜日を必ず覚えていて、曜日ごとの仏様に寄進する習慣があるらしいですね。もちろん生まれた曜日わかりませんスミマセン。その後も「小雨が降ってきたので傘を持ってこようか」とか「ここから町を見下ろせるよ」とか「あっちには涅槃像が」とか20分以上ただただ案内してくれる彼女。あれ、物売りと違うんかなと思い始める一同。一周して出口で名前を聞いてみると……

「イムサンです。中学2年生、シャン州から来ました。いま夏休みで13歳の妹とお土産を売ってるの」

……はいはいわかりました。買いましょうポストカードくらい。イムサンちゃんはそこではじめて向こうから籠を持ってきたのでした。「きっと境内に入る前からぼくらに標的を定めてたんやろね」と、振り返るカメラマンB。だとしても20分なにも言わずに案内だけをやり通した彼女は商人の鑑ではなかろうかと。

首長族の村。

March 26[Thu], 2009 15:40

首長族の村があるんやけど、と三輪タクシーの運ちゃんが言うので行ってみることにしました。パコダから数分、ゴルフ場のあるホテルの敷地内へ入って行くと、「ムーバーン・カリエンコーヤオ」と書かれた看板の場所に到着。あーやっぱりこうゆうとこなんですよね、という整備された観光村。入場料おひとり90バーツ。韓国から来た観光客で賑わっておりました。

細い道の両脇には小屋が建てられ、カレン族やアカ族の衣装を身につけた女性や子どもたちが土産物や飲み物を売ってます。のどが渇いたのでカレンのひとのお店(家)でペプシを買いつつ話を聞きました。7年前にここへ移り住んだというこの一家、観光村の経営者からは月給をもらって、土産物の売り上げも収入になるそうです。8歳の女の子・エカリちゃんは、ショーで大人に混じって踊るのが日課。学校のある時間帯は学校に行ってるけど、いまは夏休みなのでお手伝い。

聖ジュード・カトリック教会、ワット・プラチャオラードペン。

March 26[Thu], 2009 16:17

国境へ戻る途中に、キリスト教の教会でサッカーをしてる子どもたちを見つけたので道草(またか)。みなさんは周辺に住むカチン族。教会の向かい側には学校があって、ここのシスターが子どもたち約30人に英語やタイ語を教えているそうです。首都から遠く離れた国境のまちは、意外に文化的だったりしますね。

三輪タクシーの運ちゃんが最後に連れて行ってくれたのは「ワット・プラチャオラードペン」。古くからあるらしい立派な寺院(工事中)。境内では、赤っぽい衣を身にまとった子憎さんたちが、池からバケツに水を汲んでは地面に撒くだけの簡単かつたいへんに地味なお仕事を続けておりました。たしかにホコリっぽいですタチレクの町は。ちなみに道草しすぎて三輪タクシーの運ちゃんに120バーツだったところを200バーツ請求されました。

さそり山から国境を眺める。

March 26[Thu], 2009 17:18

17時までに帰らないとパスポート返してもらえないですよ、ということで急いで国境ゲートへ。タイへの再入国手続きを済まして無事メーサイへ帰還です。44バーツもしたアイス片手にドイワオ市場を奥へ。乾物屋さんとかを冷やかしながら進むとお寺があり、丘の上に展望台があるというので登ってみます。

このお寺はワット・ドイワオ。ドイは山でワオはさそりだそうで、ということはこの丘はさそり山ですね。展望台の横にでかいさそりの像も完備です。もともとはさそり王と呼ばれたひとが建てたお寺だったのでそんな名前になったとか。どんなひとだったんでしょうかさそり王。

展望台の上からは、国境のゲートもタチレクの町も見下ろせます。ミャンマーのミニツアーはこれでおしまい。いつかもうすこし奥までいけたらいいなあと思いました。

ゴールデントライアングルの夕空。

March 26[Thu], 2009 18:18

メーサイからゴールデントライアングルまでは約30分の道のり。夕空がきれいだったので、ゴールデントライアングルの大仏、プラ・プッタナワラーントゥーのところで車を止めてもらいました。幅9.99メートル×高さ15.99メートル、メコン川のほとりに燦然と輝く大仏さんは、川に浮く船を模した土台の上に座ってます。ちょっと微笑むような表情は、この地方に古くから伝わるチェンセーン様式とのこと。

このゴールデントライアングル、そもそもはメコン川を挟んでミャンマー、ラオス、そしてタイの3国が接する広さ15万平方キロメートルにおよぶ山岳地帯のことで、19世紀には世界有数のケシ栽培、麻薬の製造拠点として知られた場所ですね。一説によると、ケシの果実からとれる液体はその重さと同じくらいのゴールドと交換されていたらしく、それで「黄金地帯」と呼ばれるようになったとか。もちろん現在はタイ政府の厳しい取り締まりと王室が進める栽培作物の転換支援事業でそういうのは全滅(ミャンマーとラオスはまた別)。メコン川の静かな夕暮れからはそんなこと想像もできませんけどね。

巨大ナマズ食べる。

March 26[Thu], 2009 19:07

夕ごはんはホテルのまん前のシーワンレストラン。メコン川にしか生息しない巨大ナマズ=プラーブックのトムヤムを注文。大きいのは体長3m/300kgにもなるというでたらめな魚です。アメージング・タイランドですね。それだけ大きくてしかも川魚なんていったいどんな味かと思いそうですけど、意外にあっさりおいしかったです。ちょっと皮はグロいかもしれませんが。しっかりデザートまで食べてしまったあとはマッサージに行き、ホテルの部屋に帰るとすぐに沈没。