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地域生活体験
スタイル

写真:チェンライの児童養護施設で子供たちと交流写真:モン族の村へ出発写真:山岳民族の保育所、子供たちの給食風景写真:パヤオ県のNGOの学生寮の食事写真:2泊3日のホームステイを終えて、別れのシーン

現地生活文化の体験、少数民族との交流・生活体験する[地域生活体験・ホームステイ]スタイルの修学旅行/教育旅行を、大阪府立松原高等学校様のスタディツアーの例でご紹介します。

概略

大阪府立松原高等学校スタディツアーの例
日程・時期 5泊6日〜7泊8日
[冬休みもしくは春休み利用]
参加人数 約20人
訪問地
  • バンコク
  • チェンマイ
  • パヤオ
  • 北部山岳地帯
宿泊
  • バンコク市内ホテル
  • チェンマイ市内ホテル
  • 学生寮
  • ホストファミリー宅
費用 約13〜15万円
訪問のポイント
  • 現地ボランティアや学生との交流と活動を体験
  • 山岳少数民族との交流を通じての生活体験
  • ボランティアを通じ、社会問題を考える
事前学習/準備
  • 訪問地のリサーチ(歴史、地域文化など)
  • 聞き取り(在日タイ人、ツアーOBのお話を聞く)
  • 交流メニュー準備(保育所、養護施設、交流会など)
  • 冊子作成
  • 訪問先の現状とボランティア活動調査
  • タイ語の簡単な会話勉強(あいさつ、自己紹介など)
  • タイ語に翻訳した絵本の準備(タイ施設に寄付)
事後学習/交流
  • 報告会の開催
  • 感想文発表
  • 他校への講演
  • ボランティア活動への参加

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コース例

day01 関空発、バンコク経由チェンマイ着
day02 孤児養護施設訪問
車椅子贈呈、作業手伝い、子供たちと交流
day03 ホームステイ
山岳少数民族の村へ行き、現地幼稚園での交流後、ホストファミリー宅へ
day04 ホームステイ
現地生活体験。夜、村の人たちと交流会
day05 バンコクへ
バンコク市内見学
day06 市内でフィールドワーク
現地ボランティア団体を訪問、総括ミーティング、夜にバンコク発で帰路
day07 早朝、関空着

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先生の感想

人との出会い、体験を通じて、生きる力を考える
大阪府立松原高等学校 檜本直之教諭

私たちの学校では、これまで修学旅行のほかに、スタディーツアー(PTA主催の国際交流企画実施)、そしてインターアクトクラブ(ロータリークラブの支援を得て活動する国際交流とボランティアを目的とするクラブ)で行う研修旅行とさまざまな形で、タイと関わってきました。特に、ここ数年は生徒・教員の有志によるスタディーツアーという形で、タイのツアーを行ってきています。

参加者は、年によって多少の変動がありますが、だいたい高校生が15〜20名、教員は4〜5名。チェンマイの孤児院や養護施設での聞き取りや子どもたちとの交流、バンコクでのフィールドワークや地域の子どもたちとの交流、タイで活動するNGO施設での聞き取りなど、社会的な問題を考える機会を大事にしました。また、タイ東北部の山岳少数民族(モン族)の村でホームステイをし、織物や日々の暮らしの様子などの体験をしたり、地域の保育所で子どもたちと交流をしたりしました。

言葉も通じないタイの子供たちや山岳民族の人たちとのふれあいは、微笑みであったり、手を握ることであったり、歌であったりします。ツアーの一番の目的は、いろんな人と出会い、さまざまなタイの「現実」に触れ、感じることです。雑誌やテレビなどを通じて見える「観光地」だけが現実ではありません。いろいろな側面を見たり、体験することから、人が生きること、幸せであることの意味を問う大切な機会を私たちはタイからもらっていると思います。タイの子供の笑顔は、その大きな問題を解く鍵かもしれません。

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生徒たちの感想

2年女子
タイの山岳少数民族のモン族の村でホームスティをした。最初、家に着いたとき、おばあちゃんと女の子が3人だけだったので、家族はこれだけかと思っていたら、夕飯が近づくにつれ、どんどん帰ってきた。お父さんにお母さん、ほかに、中学生くらいの子と全員で8人の家族だった。みんな優しかった。ご飯をよそってくれたり、採りやすいようにおかずを近づけてくれたりした。夜、水浴びをして寝ようと思ったら、14歳の長女の子が出かけようと言う。ついていったらほかの子もいて、みんなに踊りを教えてもらった。次の日は、お父さんとお母さんは、早くに畑に行っていた。私たちは、山へ遊びに行ったり、おばあちゃんの刺繍するところを見たり、縄跳びしたりした。夕方おばあちゃんがモン族の民族衣装を着せてくれた。鮮やかな刺繍のスカートは本当に美しかった。帰る時、涙が出た。楽しかった、優しかった人たちと別れるのがつらいと思った。

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