市内の中心地から国道309号線で北へ約4キロのところにあるアユタヤ王朝が野生象を集めて検分していた施設。アユタヤ時代初期は、現在のチャンタラカセーム博物館(旧副王宮)前にありましたが、中期には現在の場所に移設されたと考えられています。
移動手段であると同時に戦力でもあった象は、アユタヤ王朝にとってなくてはならない動物。歴代王は、支配下の地方都市から毎年のように野生の象を集めさせ、象達を柵に囲まれた「パニャード」の中に追い込んで美しい象を選び、選ばれなかった象は森に返していました。
この検分は、海外から来賓があった際には儀式として披露することもあったようで、ラーマ5世は1903年、外国の来賓を招いてここで最後の象検分の儀式を執り行いました。1990年にも、タイ国政府観光庁(TAT)がここで一度盛大な儀式を再現していますが、現在は柵や塀、王たちが検分をおこなった東屋(見学は自由)などと象の飼育場があるだけです。現在の象柵は、2007年に大修復されました
。
基本情報
| 名称 | 象柵跡 |
|---|---|
| 名称(英) | Elephant Kraal Pavilion |
| 料金 | 無料 |
| 住所 | Tambon Suanprik, Ayutthaya |
| アクセス | アユタヤ中心部からトゥクトゥクで約20分 |
| 地図 | Googleマップで確認する |


























