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ご当地グルメ「ガストロノミー・ツーリズム」-地方色豊かな郷土料理に出会う

Gastronomy Tourism
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地方色豊かな郷土料理に出会う「ガストロノミー・ツーリズム」

タイには77都県あり、その土地に行かないと食べられないバラエティーに富んだ地方色豊かな郷土料理が数多くあります。そこでしか味わうことが出来ない美味しい料理を堪能することこそ旅の醍醐味。食を通じ、その土地の歴史や文化などを体験する「ガストロノミー・ツーリズム」が注目を集めています。地元の食材を用いた様々な郷土料理の数々を厳選した地域ごとにご紹介します。

物語に登場する白い猿”ハヌマーン”に関係した郷土料理:ロッブリー県

コラート高原の西端に位置するロッブリー県は、猿とヒマワリで有名な町です。ラーマヤナ物語に登場する白い猿”ハヌマーン”に関わり合いがある郷土料理もあります。

カイケム・ディンソーポン

ロッブリーの5つ星プロダクトである「カイケム・ディンソーポン」は、白い粘土で包み込んで作る塩卵で、赤みを帯びた濃厚な味わいの黄身がクセになる逸品です。

”ディンソーポン”と呼ばれる白い粘土は、ラーマヤナ物語に登場する猿がラーマの放った矢が地面に落ちた途端に広がった炎によって尻尾が燃え上がり、その炎で包まれた地面が白く変わったことで出来たと言われています。塩辛くなく、あっさりとした味わいなので、カイケム・ディンソーポン・パットプリックキンという生姜炒めやデザートなどにも用いられます。

ゲーンソム・プアン

ロッブリーの特にバーンミーという地区は、郷土料理や文化にラオスを起源とするラオプアン、モン、タイブンなどの民族の影響を受けていてます。ラオプアンの人気メニューのひとつに「ゲーンソム・プアン」という魚の内臓を発酵させた”プラーラー”と呼ばれる調味料が効いた普通のゲーンソムとは一味違ったものがあります。プラーラーがライムやバジルによく合い、ピクルス漬けのタケノコを加えると少し酸味が出ます。ロッブリーのカオサムヨートで採れるタケノコのその甘みと歯ごたえは他では味わえない逸品です。

ゲーンソム・ライパックポット

モンに受け継がれているロッブリーの郷土料理「ゲーンソム・ライパックポット」は、バーンカンマークという一番大きなモン族のコミュニティで食べられていて、きれいな水で育った”パックポット”(ウォーターヒヤシンス)を収穫して、食材として使っています。

沸騰したお湯に潰した魚と混ぜた”プリックゲ-ン”を加えて、タマリンドペーストとナンプラーで味付けをして、そこに茹でたパックポットを加えます。モン族の村ではこの料理が今も受け継がれています。

トムクラドゥックムー・バイマカームオン・クルアンダム

3,000~4,000年前にナコーンラーチャシーマー県から移り住んできたタイボーン族によって受け継がれてきた地元の旬の魚や野菜、ハーブを使った季節の料理でココナッツミルクを使わずに調理され、栄養価が高く体にも良いとされています。タイボーン族の人々は、”クルアンダム”というドライチリ、レモングラス、こぶみかん、ニンニクなどを混ぜてローストしたものを料理に使います。このスープの味の秘訣は、ポークリブをいかにうまく煮込むかということがポイントで、クルアンダムがより香り高く深い味わいを引き出しています。

 

戦いを経験した歴史的背景のある近しい関係:アーントーン県&シンブリー県

アーントーン県とシンブリー県の2つの県は、いくつかの戦いを経験した歴史上の背景があり、近しい関係にあります。また、シンブリーを訪れる旅行者の多くがアーントーンの仏像にも参拝に行くことから、この2県は1つのデスティネーションとして考えられています。

ケーソン・ラムチアック

アーントーンでとても有名なデザートで、もち米粉とココナッツミルクを混ぜ合わせ、色付けした生地をホットプレートの上で薄くのばして焼き、何層かに重ねてよく煮詰めて飴状にしたココナッツと一緒に包みます。温かいうちに食べるのがおすすめで、クリーミーなココナッツキャンディの甘さとバイトゥーイ(パンダンリーフ)の香りが楽しめます。県内の至る所で売られていますが、”タラートサンチャオロントン”と呼ばれる100年市場でのスイーツ食べ歩きで味わいたいアーントーン名物のローカルスイーツです。

チュチプラーヌアオン・パッパックブン

ウォーターフロントの町でもあるアーントーンには、地元の魚を使ったメニューがたくさんあります。中でも人気なのは、「チュチプラーヌアオン」という魚料理で、カリっと揚げた魚を”クルアンケーン”というチリペーストとからめ、香り高いガランガルやレモングラス、こぶみかんの皮を加えて、最後に体に良いとされているパックブン(空芯菜)を入れて出来上がり。スパイシーな味わいがクセになる郷土料理のひとつです。

トムプラーラー・ホアタン

かつてラーマ5世がシンブリーを訪れた際、歓迎の気持ちを込めて作られた料理です。シンブリー名物のヤシの木の若い実を使い、ココナッツミルクとスパイスと”プラーラー”という魚の内臓を発酵させた調味料とさとうきびで調理します。この郷土料理は、地元の若いヤシの木を食材として用いており、骨や歯を強くするなど様々な効能があります。

プラーチョン・メーラパオ、サダオフィートファイ

シンブリーでは、メーラ川で獲れる”メーラフィッシュ”というヘビの頭のような形をしていて尾びれが特徴的なこの魚をよく食べていて、炭火焼きにした「プラーチョン・メーラパオ, サダオフィートファイ」という料理が特に人気です。この魚は、身がとてもやわらかく美味で、地元の人々が調理する時は、魚の皮やウロコに焦げ目が付くまでグリルし、辛くて酸っぱいソースを付けて食べます。”ナンプラーワン”という甘い魚醤を付けて食べられることもあります。

 

水がめとしても有名で水上マーケットの発祥地:ラーチャブリー県

「タイ12の秘宝」のひとつにも選ばれているラーチャブリー県は、かつてモン族の王国の重要な都市であったことから、歴史遺産や伝統、手工芸品や食文化など興味深いものが多くあります。メークローン川岸に位置し、水がめとしても有名で水上マーケットの発祥地としても知られていて、中でも観光客で最も賑わっているのは、ダムヌン・サドゥアック水上マーケット。他にも、近年はアートの町として注目されていて、フォトジェニックなセラミック・ファクトリーが人気を集めています。

黒豆腐

タイ語で”トーフー(=豆腐)ダム(=黒)”といわれるポーターラーム地区の名物料理で、中華系の人々が発祥の新鮮な大豆から作られる豆腐料理。

豆腐の黒い色と香りのカギとなるのは、砂糖、塩やシナモン、八角などの香辛料で、秘伝のレシピは保存料を一切使わず、3~4日間煮込むことによって味をしみ込ませます。
美味しい黒豆腐は100%大豆のみを使用し、小麦粉などのつなぎを加えず、本物の味は甘みがよくしみ込んだ中華の”パロ”に似た甘さと塩加減です。ポーターラーム地区にはマーケットをはじめ何軒もお店がありますので、食べ比べてみてお気に入りの味を見つけるのもラーチャブリーの街歩きの楽しみです。

カオ・へーン

ポーターラーム地区だけでなくダムヌン・サドゥアック地区にもラーマ4世時代に運河の建設に携わった中華系の人々が暮らしており、暑い国でも食べられるようにということで生まれた米料理です。

「カオ・へーン」は、とろ火で煮た鶏やアヒルの血を固めたものの他、刻んだキャベツの酢漬け、刻んだニンニクを揚げたものやパクチーをのせ、お好みでお酢、砂糖、ナンプラーチリパウダーなどで味付けされた揚げたエビや豆腐を添えていただきます。
オリジナルのレシピは、この料理が伝わったダムヌン・サドゥアックの隣りのラックハー水上マーケットで食べられていました。ラックハー水上マーケットは、サムットサーコーン県のバーンぺーオ地区とラーチャブリー県のダムヌン・サドゥアック水上マーケットの終点にあたるところの県境ある150年からあるコミュニティで、現在の水路の交通網を発展させました。他の周辺の水上マーケットを含む原型は20世紀半ば頃に消滅しましたが、現在も地域の人々と協力し、古き良き時代のノスタルジックな風景を残しています。「カオ・へーン」という郷土料理は、水上マーケットの歴史が生んだ一品です。

ゲーンソム・マタート

メークローン川の周辺には、中華系の他にもモン族の人々も暮らしていて、独自の文化を継承しています。一番のおすすめ料理は「ゲーンソム・マタート」というヘルシーな料理。

”マタート”は、東南アジアで穫れるごつごつとした見た目のリンゴのようなフルーツで、雨期の終わりの10月頃に収穫され、酸っぱい実は料理やデザートに用いられます。他にも、カボチャや熟す前のメロンなどが入っていて、9月頃から食べることができます。

ヌアトム・バンシン

「ヌアトム・バンシン」も有名な華僑の料理で、見た目はトムヤム・ナムサイに似ていますが、この料理はポーターラーム地区のバンシン村で生まれたオリジナルのメニューです。調理のポイントは使用するお肉で、テンダーロインや臓物を柔らかくなるまでよく煮込みます。あとは、トムヤムと同じ作り方で、生姜、レモングラス、チリやマナオというタイのライムを加えます。さっぱりとした味わいのスープです。

 

歴史ある県の代表的食べ物、葉で包んだ「ミアン」:ターク県

2000年の歴史があるターク県に到着して、最初に食べておきたいマストメニューは「ミアン」です。ミアンとは葉で包んだ食べ物を意味します。ターク県の代表的なミアンを3つご紹介します。

ミアン・マプラオ

削ったココナッツの実とピーナッツをニンニクで炒め、砂糖で味付けした具材を発酵茶葉に包んで食べます。クリーミーでさくさくした食感と発酵した茶葉の香りを楽しめます。

ミアン・タオチャオ

タオチャオ(発酵大豆)ソースで包んだ唯一ここにしかないミアンです。葉に包む具材は、しょうが、レモングラス、ニンニク、ピーナッツ、乾燥ココナッツ、干しエビなどたくさんあります。同様に見逃せないのがタオチャオ・ムアンと言う、ここタークスタイルの発酵大豆醤油のことで、ミアン・タオチャオの味のポイントになっています。ミアン・タオチャオは、バイチャプルーという葉、または黒ごま入りカオケープ(クリスピーライス)に包んで食べる二通りの食べ方があります。ミアンをカオケープと一緒に食べるのはとても珍しいです。サクサクのカオケープは水でもどして柔らかくしてから具材を包みます。このカオケープはとても興味深く、この地域の保存食でもあります。

ミアン・ケープムー

豚バラ肉をカリカリになるまで揚げたものとニンニク、揚げピーナッツを組み合わせ、砂糖で味付けした具材を包んで食べます。

【その他のおすすめ郷土料理】

ゲーン・マヘ

ターク県で唯一のスープで、マヘとはタイ語で木豆(キマメ)のこと。ゲーン・マヘを作るには4時間ほどかかります。まず、木豆をゆでて柔らかくします。豆がゆだったらチリペーストと焼き魚、豚肉を入れます。ナンプラー、タマリンドソース、さまざまなハーブで味付けをして完成です。

ヤム・カーオ・グリアップ

カーオ・グリアップというお煎餅を使ったサラダで、ササゲ(大角豆)とカリカリに揚げた豚がトッピングされています。味付けは、甘い、酸っぱい、しょっぱいの三拍子です。

カオトム・ポンカリー

おかゆにカレー風味の豚挽肉とキャベツの漬物、フライドオニオンをトッピングし、ナンプラー、砂糖で味付けした一品です。

 

タイ北部最大の淡水湖で捕れた魚を使った郷土料理:パヤオ県

穏やかな自然が美しいパヤオ県には、タイ北部最大の淡水湖「クワン・パヤオ」と呼ばれるパヤオ湖があります。そこで捕れた淡水魚を使った郷土料理はマストメニューの一つになっています。

プラー・クワン・パヤオ・ヌン・ナムプリックヌム

パヤオ湖で捕れる淡水魚を青唐辛子ペーストで味付けした蒸し料理です。
作り方は、淡水魚に切れ目を入れて、レモングラス、生姜、こぶみかんの葉を詰めて蒸します。茹でた新鮮なキャベツ、カリフラワー、ニンジン、かぼちゃを添えていただく郷土料理です。

ゲーン・ソム・トゥーン

トゥーン(北部に生息する植物)と淡水魚のスパイシーなカレースープです。
地元の人々の間でトゥーンは「クン」と呼ばれることもあり、解熱剤の効果があると言われています。トゥーンの太い繊維状の茎を野菜として使います。作り方は、トゥーンの皮をむき細かくしたら、塩を加えて柔らかくします。水を切り、唐辛子やカレーペーストで味付けします。地域によっては、ウコンを加えたり、淡水魚の代わりにエビを使う場合もあります。酸っぱさはミニトマトとレモンバジルによって生み出されます。他のタイ北部のカレー同様、ココナッツミルクを入れない無脂肪のメニューで、ダイエットや健康志向の方に最適です。

カーオ・レームフーン

パヤオ県チェンカム地方を訪れたら外せないのがカーオ・レームフーンです。あまり知られていませんが、チェンカム地方では有名で驚くほど美味しい料理です。
カーオ・レームフーンの主な材料は、米粉とグリーンピース(またはピーナッツ)です。水に浸して柔らかくした後、つぶして混ぜます。そこへ石灰水を加えると固まってくるので、好みの硬さなったら一晩寝かせます。

レームフーンは「休息」を意味することから、この工程が料理名の由来となっています。一晩寝かしている間に、米粉は固まり、半透明のゼリー状になります。食べるときは、一口大に小さく切ります。もやしやささげなどの湯通しした野菜と一緒にキャベツの漬物、サトウキビ、発酵大豆を添えて食べます。お好みでナムプリック(唐辛子ペースト)やニンニク、生姜、揚げピーナッツを加えます。お肉を使用していないので、ゲーン・ソム・トゥーン同様ベジタリアン向けのメニューです。

地元のPa Chingレストランでは、このメニューを3世代(50年以上)に渡って販売しています。チェンカム郡を訪れた旅行者はいつもこの店に来て、このメニューを食べるのが定番となっています。

 

ベトナム文化が融合した郷土料理:サコンナコーン県

タイ東北部、北イサーンに位置するサコンナコーン県は、ベトナムからの移民が多かったことからベトナム文化が融合した食や建築物を楽しむことができます。今回紹介する郷土料理にもベトナムの影響を色濃く受けたものがいくつかあります。

ポンヤンカム牛

サコンナコーン産のプレミアム牛で、ポンヤンカムという小さな村では、牛を特別な方法で飼育します。ここでは、餌となる干し草や穀物に化学物質を一切混ぜず、特別なレシピを加えることで肉に香りを出す方法や、牛に音楽を聴かせてリラックス効果を生む飼育方法が採用されています。このプレミアム牛を使ったポンヤンカムステーキはその味の美味しさで有名です。

ゲーン・ワイ

カレン族の代表的なメニューの一つと言われています。カレン族は、元々はラオスに住んでいたメコン川周辺の村人の呼称ですが、後にここサコンナコーンに定住しました。フーファン山脈周辺の森の近くに住んでいたこともあり、ジビエや植物などを多く使ったメニューが特徴的です。

ゲーン・ワイは家庭料理にとどまらず、お祝い事などの特別な機会にも提供されるメニューです。一見、ゲーン・ノーマーイ(竹の子のスープ)のようですが、主な材料は豚バラ肉と若い竹の子です。

作り方は、厳選された竹の子のとげを剥き取り細かく切って、煮る前に水に浸してあくを取ります。次に、唐辛子、チリ、カーオブー(スープに粘度を出すために漬け込んだ米)、そして、塩を混ぜ合わせた唐辛子ペーストを準備します。ヤーナーンの葉を細かく刻んでスープのベースを準備し、布でろ過したら沸騰させます。そこへ準備しておいた唐辛子ペーストと鶏肉(または豚肉)を加えて、火が通ったらナンプラー、サ(ン)ゲという地元の香菜、マナオやバジルで味を調えて完成です。

トム・スア・ガイ

サコンナコーン県にはカレン族の他に、現在のベトナムから渡って来たプータイと呼ばれる別の興味深い民族がいます。プータイ族の影響を受けた代表的なメニューが、トム・スア・ガイです。プータイ語で「スア」は辛いを意味します。細かく切った鶏肉の辛いスープで、生姜、塩、焼いて砕いた唐辛子とエシャロットがたっぷりと入っています。ナンプラーで味付けをし、食べる前にネギのみじん切りをトッピングします。

カーオ・グリアップ・クロップ

サコンナコーンの観光地の一つ、ワット・プラ・タート・チュン・チュムの周辺には、タイ・ベトナム・レストランがたくさんあり、このカーオ・グリアップ・クロップというベトナム風のピザのような郷土料理を提供しています。米粉ともち米粉を混ぜたものを蒸し釜に敷いた布の上で火を通し、ごまをまぶして風味を加えます。スライスしたムーヨー(ベトナム風豚のソーセージ)と豚挽肉を包み、フライドオニオンを上に振りかけます。酸っぱくて甘いソースに付けて食べると、そのおいしさに箸が止まらなくなります。

 

多様な民族の影響を受けた地域の郷土料理:スリン県

スリン県は多様な民族の影響を受けた地域で、そのルーツとなったのは、タイクメール族、タイクイ族、タイラオ族の一部の民族で、スリン県の郷土料理にもその影響が表れています。

サンロー・ジューク

タイクメール族の祖先から派生した最初のメニューは、サンロー・ジューク(バナナカレー)です。クメール語でサンローはカレー、ジュークはバナナの意味です。このメニューは、スリン以外の他の場所では出会えません。

作り方は、バナナの皮をむき、細かく切ります。次に、レモン汁または生理食塩水に浸して、バナナが茶色くならないように下処理をします。
ココナッツミルクを加熱し、ココナッツの油が上に浮くまで沸騰させてから、準備しておいたプリックケーン(乾燥した唐辛子、生姜、レモングラス、タマネギ、ニンニク、塩を混ぜ合わせたもの)を加えて、香りがたつまで炒めます。そこに、ココナッツミルクと炒めた鶏肉を追加します。細かく切っておいたバナナも追加し、砂糖、プラーラー(塩漬けした魚を発酵させたもの)、こぶみかんの葉、バジル、チャオム(アカシアの葉)で味付けをしてよく混ぜれば完成です。このサンロー・ジュークはスパイシーでありながらクリーミーな味わいが特徴のカレーです。

カノム・クロート

地元の甘いお菓子で、中のあんには大豆とココナッツの2種類があります。生地は、もち米粉、重曹と水を混ぜた米粉から作られ、よく練ってボール状にしたら30分間寝かせます。その間に、中に詰めるあんを作ります。パームシュガーを水と一緒に炒め弱火にかけます。

次に、小麦粉、ココナッツミルク、パームシュガーを追加し、ボール状になるまでよくこね、再び寝かせます。生地であんを包み、きつね色になるまで揚げれば完成です。

ゲーン・プワック(サロット・ラオ)

収穫期にはカニやタロイモなどの主要な食材が手に入るため、収穫期に人気のあるメニューです。地元の人はココナッツミルクを入れたり、入れないバージョンも作ります。

タマリンドペーストの酸味とパックカヤーン(水田になるハーブ)の香り、そしてスパイシーな味わいが特徴です。ここスリンで外せないメニューの一つです。

カエルの串焼き

カエルを使った料理は、スープのほかにグリルメニューもあります。このカエルの串焼きの味付けとなるスパイスは、唐辛子、ニンニク、タマネギ、生姜、こぶみかんの葉、そしてホーリーバジルです。作り方は、カエルの皮をむき、頭と脚を切り落とします。

内臓などを取り出しきれいにしたら、準備しておいたパイスを詰めて密封します。生姜、こぶみかんの葉、バジルが生臭さを和らげてくれます。

アンソーム・ジャルックまたは、カオ・トム・マット・バイマプラオ

バナナやタロイモをココナッツミルクで甘く味付けしたものをもち米に包んで蒸した「カオ・トム・マット」というおやつに見た目は似ていますが、中国のちまきのような味がする塩味のおやつです。もち米、ピーナッツ、豚肉を漬け込んだものを若いココナッツの葉で包んで蒸します。ジャルックはクメール語で豚肉を意味し、伝統的なお祭りやさまざまな仏教イベントの際に家族が集まって作る伝統的なおやつです。

 

果物のサラをメインとしたイベントが開催される:トラート県

トラート県のフルーツと料理のご紹介です。果物のサラは香りがよく、甘くて酸っぱい、トラートで最も有名な果物の一つです。毎年5月には、「スイート・サラ」というサラをメインとしたイベントが開催され、フルーツ好きにはたまらないシーズンです。

カノム・チャン・ボーラーン

もち米で作られたカノム・チャン・ボーラーンは、トラートで人気のデザートです。もち米は、天然のアルカリ水(マングローブの木の灰から摂取)を使うと茶色に変わります。それを竹の葉で包み、バナナの細いひもで結んで茹でます。砂糖とシロップをトッピングし、氷と一緒に食べます。

マングローブツリーリーフの天ぷら

県内にはマングローブの森が茂っていて、マングローブツリーリーフの天ぷらがここトラートの郷土料理にもなっています。葉をきれいにしたら、葉の真ん中の固い軸の部分を切り取り、一口サイズに切り、天ぷら粉をつけて揚げます。葉はそれほど苦くなく、サクサクした歯触りで美味しいです。そのままでも、スパイシーソースと絡めても美味しいです。

トム・ソム・ラガム

サラはそのまま食べたり、料理の具材としても使われます。最も有名なサラを使ったメニューは、サラの酸っぱいスープです。タマリンドペーストの代わりに酸味のある果物を使うことで、サラの香りがスープの中でさらに際立ちます。

鶏肉や魚、さらには発酵させたエビペーストのカピを加えると、コクが出てしっかりした味になります。新鮮な生姜とエシャロットも味のスパイスとなりスープにぴったりです。サラは喉の渇きを癒し、すっきりさせる効果もあります。

カーオ・グリアップ・オーン・ナムチム・クン

ラッククローン・バーンプラ・コミュニティは、クローン・バーンプラの隣にある小さな村です。ここの村人たちは、築100年以上の木造住宅をゲストハウスやシックなホテルとして改装しました。芸術的なストリートアートが壁に描かれ、島巡りだけに留まらないトラートの魅力が観光客を惹きつけています。

ここで有名なおやつは、カーオ・グリアップ・オーン・ナムチム・クンです。スパイシーな干しエビソースに浸した柔らかい熱々のお餅です。唐辛子、ニンニク、ナンプラー、砂糖、レモン汁を混ぜ合わせた甘辛いソースと一緒に食べます。ソースに干しエビは必須です。

 

初代県知事が中華系福建人の歴史のため料理にも影響:ラノーン県

ラノーン県の名前は、”Rae Nong”からきていて、ミネラルが豊富であるという意味を持つように、その自然の恵みとも言える温泉が湧き出ていることで有名な県です。土壌に恵まれたラノーン県は、古くから鉱山業が盛んで、鉱夫のほとんどが中国本土から渡ってきました。初代県知事が中華系福建人だった歴史的背景もあり、この土地の料理にも影響を与えています。

チュン・ピア

福建から伝わったメニューに、”ホイチョー”というカニのすり身を湯葉で包んであげた「チュン・ピア」という郷土料理があります。豚ひき肉、レバー、カニのすり身を香辛料とまぜ合わせて包める大きさに整え、湯葉で包んできつね色に焦げ目がつくまで揚げて出来上がり。スイートサワーソースを付けて食べれば、ホイチョーとはまた違った味が楽しめます。

ヤオ・イェー

中華系福建人から伝わった古くから親しまれているラノーンのヘルシーな料理で、揚げた豆腐やゆで卵が添えられた”パックブンルアック”という空芯菜の前菜です。味の決め手は空芯菜の茹で加減で、お店によっては小エビやイカをカラッと揚げたものなども添えられています。塩味、酸味、甘味、辛味が絶妙なバランスのソースをつけて食べるとラノーンの食の伝統を感じることができます。

 

マレーシアに国境を接していることから料理にも反映:サトゥーン県

サトゥーン県にはリぺ島をはじめ、ユネスコに推奨されたサトゥーンユネスコグローバルジオパークなど自然溢れる美しいスポットが数多くあります。また、マレーシアに国境を接していてマレー系の子孫が多く暮らすケダ州の一部だったことから、料理もその影響を受けています。

カオマンゲーン・トーメ

この地域でもっとも食べられているマレーシアからきた料理で、ココナッツミルクやオイルをかき混ぜて煮るという意味があります。

味の決め手となるのは様々な食材から生まれるハーモニーで、メインとなる魚にフレッシュココナッツミルク、塩、タマリンドペースト、ターメリック、チリやガーリック、エシャロット、パクチーやスパイス、地元で穫れるカレーリーフなどを入れて風味づけします。
この料理の発祥は、ケダ州の子孫が暮らしていたバンクアンというところで、サトゥーン県の歴史を物語る170年ほど前の古いコロニアル様式の住居が発見されました。国境の町ならではの人気の郷土料理です。

ゲーン・パッチャリー

特別な機会に食べられる料理で、マレーシアのパイナップル”パッチャリー”が料理の名前についていて、その具材が料理のカギになっています。パイナップル本来の酸味と甘味がスパイスと合わさってまろやかな味わいとなり、肉類を入れないことからベジタリアンフードとしても人気があります。

ゲーン・グルマー

世界で有名なカレーに選ばれた逸品で、インド北部から伝わったと言われています。見た目は辛そうに見えますが食べるとマイルドな味わいで、具材にはビーフやマトン、チキンなどが使われます。

カノム・ブガー・ブーダ

サトゥーン県のラグー地区で食べられる有名なお菓子です。”ブガー・ブーダ”というのはタイ語で”ドックラムチアック”という花の名前で、小さくて白い長方形の枕のような形をしています。

お菓子の生地は、ココナッツとさとうきびを細かく刻んだものから作られます。もち米粉に塩少々と水を加え、温めたフライパンに薄く生地を延ばして焼いて、長方形の枕のような形に巻きます。このお菓子は、お祭りなどの行事やカップルの末永い幸せを願うための結婚式などお祝い事でも食べられます。

カノム・プックラック

サトゥーン県にはおいしいお菓子がたくさんありますが、中でもお土産にぴったりなのが、一度食べ始めたらやめられない、止まらないこのお菓子です。

マレー語の言い方で、”Sim Poi Yang Ga Se”(Sim Poiは絆、Sa Yangは愛、Ga Seは感謝)とあることからも、お礼の贈り物として用いられます。作り方は、地元で獲れた魚をスチームし、骨を取り除いて身をすり潰したら、生姜やレモングラス、エシャロットと塩などを加えて味付けしたチリペーストと混ぜ合わせ、約6時間かけて水分を飛ばします。

春巻きの皮をカットし、煮詰めた具を包んで結び、きつね色になるまで揚げたら出来上がりです。食べやすい形で、一口食べると手が止まらなくなるやみつきのスナックです。

キーワード
ガストロノミーツーリズム 

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