バンコク市内の交通

Bangkok City Traffic
バンコク市内の交通

タイの首都・バンコクでの移動手段はさまざま。スワンナプーム国際空港とバンコク中心地を約30分で結ぶエアポート・レール・リンクをはじめ、地下鉄「MRT」や高架を走る鉄道「BTS」は、都心の観光に安心かつ便利な公共交通機関です。ドンムアン国際空港から市内へのアクセスを可能にしたSRTレッドラインも開通し、ますます便利になりました。鉄道ではカバーしきれないエリアはタクシーを活用することになります。また、タイでお馴染みの「トゥクトゥク」やチャオプラヤー川を運航するエクスプレス・ボートを利用すれば移動の合間に、庶民の生活ぶりなどタイならではの光景を垣間みることができます。

ARL (エアポート・レール・リンク)

エアポート・レール・リンクは、スワンナプーム国際空港駅とバンコク中心地を結ぶタイ国鉄が運営する高架鉄道で、2010年8月23日に開通しました。終点のパヤタイ駅までの所要時間は約30分ほど。尚、スワンナプーム国際空港駅は、空港の地下3階に位置しています。

営業時間: 5:30~21:30
運行間隔: 10-15分毎
運賃:15THB〜45THB
HP:http://www.srtet.co.th/

BTS(高架鉄道)

BTS (Bangkok Mass Transit System Public Company Limited)は、サイアムをはじめ、ラーチャダムリ通り、スクンビット通り、シーロム通りなどバンコクの都心を運行する高架鉄道で、地元住民はもちろん、観光客にとって便利な公共交通手段のひとつです。

シーロム線
区間:ナショナル・スタジアム駅 =バーンワー駅
運行時間と間隔:5:30~24:02、約4~8分間隔
運賃:17THB〜62THB

スクンビット線
区間:クーコット駅 =ケーハ駅
運行時間と間隔:5:15~24:02、約4~8分間隔
運賃:17THB〜62THB

ゴールドライン
区間:クルントンブリー駅 =クロンサーン駅
運行時間と間隔:06:00~24:00、約20分間隔
運賃:16THB
HP:https://www.bts.co.th/eng/

BTSの乗車券の購入方法

BTSの乗車券を購入するには、駅構内にある自動券売機を利用するのが便利です。自動券売機の横にある路線図で目的地までの運賃を確認し、料金が印字されているボタンを押してからお金を投入すれば、カード形のチケットが出てきます。
※写真は、旧来式の一般的な自動券売機です。尚、旧来式の自動券売機はお札が使用できないため、コインが手元に無い場合は窓口で両替するか、デジタルパネル画面の新型機を利用します。

プリペイドカード

バンコク滞在中に何度もBTSを利用する予定があるなら、IC乗車券「Rabbit Card(ラビット・カード)」を購入するのもおすすめです。チャージ式(最低100B~最高4,000Bまで)のプリペイドカードで、駅構内の窓口で購入できます。発行手数料は100THBで、初回利用時に最低100THB金額チャージが必要です。デポジットの必要はありません。当初の25 駅間を移動する場合は、公開されている運賃表に従って運賃が差し引かれます。延伸駅間を乗車する場合は、片道10バーツまたは15バーツの運賃がさらに差し引かれます。
他にも、1日乗り放題のフリーパス「One day pass(ワンデイ・パス)」(150THB)など、お得なチケットがあるので、旅のプランに合わせて購入を検討してみてはいかがでしょうか。いずれも駅構内の窓口で購入可能です。
※Add 30-Day Tripsカードは2021年10月に廃止されました。

子ども料金

身長が90cm未満の場合は無料です(90cm以上は大人料金に同じ)。自動券売機の横に身長の目安表があるので参考にしてください。

駅内での禁止事項

飲食・喫煙などは禁止。ゴミ箱やトイレは設置されていないので注意が必要です。

インフォメーションセンター

スクンビット線のナナ駅、サイアム駅には、ツーリスト・インフォメーションセンターがあります。ここでは観光情報の提供以外に、BTSオリジナルTシャツやキーホルダー、ポストカードなども販売しています。

エレベーター設置駅

現在、サパーンタクシン駅 (S6) を除くすべての駅でエレベーターを利用できます。

エレベーターの使い方は次のとおりです。

  • 1階でエレベーターの前に付いているボタンを押します。
  • 駅係員がインターカム(通話装置)を通じて、応対します
  • 駅係員が利用客をプラットホームの階へエスコートします(付き添いの乗客は階段またはエスカレーターを使い、コンコースの階でチケットを購入します)。尚、モーチット駅(チャトゥチャック市場の反対側)とサイアム駅(サイアム・パラゴンの前とサイアム・スクエア側)には、介助を必要としない乗客自身で利用できるエレベーターも設置され、6:00~18:00の時間帯で利用可能です。

MRT(ブルーラインとパープルライン)


MRT(Mass Rapid Transit Authority of Thailand)には、環状部と放射部からなるブルーラインとパープルラインの2つの路線があります。

シーロム駅(MRT)はサラデーン駅(BTS)と、スクンビット駅(MRT)はアソーク駅(BTS)と、チャトゥチャック駅(MRT)はモーチット駅(BTS)と、バンワー駅(MRT)はバンワー駅(BTS)と、パホンヨーティン駅(MRT)はハーイェーク・ラープラオ駅(BTS)と連結しています。

ブルーライン(市内中心部を走行する環状部と放射部をもつ路線)
主要駅:タイランドカルチャーセンター駅、フアランポーン駅、ペッチャブリー駅、スクンビット駅、シーロム駅など
運行時間と間隔:6:00~24:00、約4~7分間隔
運賃:17THB~上限72THB

パープルライン
区間:タオプーン駅=クロンバンパイ駅
運行時間:05:30(土日祝6:00)~24:00、約6~9分間隔
運賃:17THB~42THB

HP:https://metro.bemplc.co.th/
路線図:https://metro.bemplc.co.th/MRT-System-Map

MRTの乗車券の購入方法

MRTのチケットもBTS同様、駅構内の自動券売機で購入します。券売機は全てデジタルパネル画面が採用されていて、路線図が表示されているので、目的地の駅を直接押して購入します。表示された料金を投入口に入れると、トークンと呼ばれる黒い丸いチップが出てきます。初回発行時に180バーツ(内100バーツがチャージ分)かかるチャージ式のMRTカードもあります。
MRTの券売機は100THB札までは使用可能です。さらに大きなお札しか手元にない場合は、駅構内の窓口で両替しましょう。

子ども料金

MRTには子ども料金(大人料金の半額)の設定があります。子どもの身長が91cm以上120cm未満で14歳以下の場合、適用されます。なお90cm以下の場合は無料です。駅構内に身長の目安表があるので参考に。

駅構内での禁止事項

飲食・喫煙などは禁止。ゴミ箱やトイレは設置されていないので注意が必要です。

エレベーターの設置駅

全駅にエレベーター設置しています。また運行する全車両に車椅子用スペースが有ります。

現在タイではテロの未然防止やテロに対する警戒意識の向上を図るため、タイ国鉄やBTS線の一部の駅、MRT線の全駅、一部デパートなどの出入り口付近で、セキュリティーチェックを行っております。お手持ちのカバンの中身を確認することがありますのでお客様のご協力をお願いいたします。また、BTS線や地下鉄線内では警官や爆弾探知犬が巡回することがありますので予めご了承ください。

SRT(ダークレッドラインとライトレッドライン)

SRTは、バンコクの中心部とバンコク北部のパトゥムターニー県を結ぶ鉄道路線です。SRTレッドラインにはバンスー中央駅からランシットまでを結ぶダークレッドラインと、バンスー中央駅からタリンチャンを結ぶライトレッドラインの2系統があります。尚、ドンムアン国際空港からはダークレッドラインを利用して都心部への移動が可能です。

ダークレッドライン
区間:クルンテープ・アピワット駅=ランシット駅
運行時間:5:30~23:40
運賃:12THB~42THB

ライトレッドライン
区間:クルンテープ・アピワット駅=タリンチャン駅
運行時間:5:30~23:30
運賃:12THB~35THB

HP:https://www.railway.co.th/
Facebook:https://www.facebook.com/pr.railway/

路線バス

路線バスは系統が数字で振り分けられていて、行き先はフロントガラスと側面に表記されています(アルファベットで書かれているバスもあります)。ちなみにどの路線バスも時刻表はありません。路線図は書店で販売しているので、バス利用の際は購入しておきましょう。路線によって車両のタイプや乗車方法、料金などが異なるので乗る前に詳細を把握しておくのがおすすめです。また英語が通じない場合がありますので利用の際には注意しましょう。

路線バスの乗車料金

冷房が付いているバスと付いていないバスの2種類があります。それぞれ乗車料金が異なります。

1、 冷房付きバス

目的地(距離)によって料金が変わります。子供料金の設定はなく、車掌の判断により料金を徴収しない場合も。

初乗り料金(目安)
・白色バスで青色の帯が入っているバス:12THB~20THB
・オレンジ色のバス(通称ユーロバス):13THB~25THB
・白色バス:13THB~25THB
・青色バス:15THB~25THB

2、 冷房のついていない普通バス

乗車料金は一律です。子とも料金の設定はなく、車掌の判断により料金を徴収しない場合も。

初乗り料金(目安)
・赤色バスでベージュの帯が入っているバス(普通バス):8THB
・赤色バスでベージュの帯が入っているバス(高速道路使用バス):10THB
・赤色バスでベージュの帯が入っているバス(深夜走行バス):9.5THB

路線バスの乗車・降車方法

すべての車両がバス停に停車する訳ではないので、乗車する場合はタクシーを拾うように手を出しましょう。なお、市内のバス停には停車するバスの番号が表記されていますが、まれに番号以外のバスが停車することがあります。降車の際はブザーを鳴らせば停車してくれます。

主要な観光スポットを走行する路線バス

観光スポットを走行する路線バスについては、タイ交通公社のウェブサイトからご確認いただけます。

一般タクシー

タクシーは法人と個人(緑と黄色のツートンカラー)の2種類。走行距離・時間から運賃を計算するメーター制(バンコク都内のみ)です。
初乗り料金は最初の1kmまで35THB(大型車は40THB)、その後は1km毎に5.5THB課金されます。基本的にチップは不要ですが、コインのつり銭は受け取らないのが一般的。なお、長距離の場合や貸し切りの場合は交渉制になります。

トゥクトゥク

タイらしい乗り物のひとつが、屋根つき三輪タクシー「トゥクトゥク」です。細い路地にも入って行ける小回りの良さも利点のひとつ。
料金は乗車前の交渉次第ですが、だいたい50~200THB程度(距離による)です。

ソンテウ・サムロー

バンコクを離れ、ナコーンパトムやサムットソンクラームなど郊外や地方を訪れると活躍しているのが「ソンテウ」と「サムロー」。ソンテウはトラックの荷台を客席に改造した乗り合いバスで、地方の都市間を運行しています。
サムローは人力の3輪車。料金は交渉制で、地方の街中を走っています。トゥクトゥクのことをサムローと呼ぶ場合もあります。

ボート

運河が発達しているタイ中央平野部では、水上交通が庶民の足として活躍しています。
バンコクのチャオプラヤー川を走る「エクスプレス・ボート」は市内の交通手段のひとつ。渋滞のイライラもなく、川沿いの景観を楽しみながら快適に移動できるので、観光としてもおすすめです。

ボートの運行路線

全ての船着場に停まるローカルラインと、急行のオレンジ・フラッグボート、特急のグリーン・フラッグボートとイエロー・フラッグボートの4種類が運航中です。船を見分けるには、船尾に掲げてある旗の色に注目してみましょう。尚、ローカルラインには旗がありません。

運行時間と運行間隔:下記HPをご参照ください。
運賃: 16THB〜50THB ※乗船するボートや距離に応じて
HP:http://www.chaophrayaexpressboat.com/en/home/
水上交通にはこの他に路線ボートやチャーターボート、ディナー・クルーズなどがあります。

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