2020年末に誕生した「ゴート(GOAT)」は、タイの多文化的な食の歴史、そしてシェフ・タン=パーコーン・コシヤボンのタイ華人のルーツを映し出すレストランです。
店名「ゴート」はシェフの干支であるヤギに由来し、店の象徴となっています。
ゴートが大切にしているのは、100%タイ産食材の使用と、生産者との持続的なネットワークづくり。
全国の農家や漁師の技と情熱を、料理を通して未来へつなぐことを使命としています。
三つ星レストランでの経験を持つシェフ・タンは、中国料理のエッセンス、ヨーロッパの調理技法、そしてタイ各地の食材や伝統的な手法を融合させ、独自のコースを生み出しています。料理は、素材が育まれた土地の文化や知恵、発酵などの保存技法を背景に、タイを旅するようなストーリーを感じられる構成です。食材そのものの個性と奥深さを引き出しながら、食文化の豊かさを体感できるのが「ゴート」ならではの魅力です。
さらに「ゴート」は2024年からサステナビリティへの取り組みを強化し、自家栽培のハーブやエディブルフラワーを全皿に使用。店内の生ごみは3か月ごとにバイオ肥料に再生し、提携農家に還元しています。また卵殻など自然素材を利用したリサイクルプレートも導入し、環境に配慮した運営を徹底。この取り組みが評価され、2026年にはミシュラン・グリーンスターを受賞しました。
店内はシノ・ポルトガル様式のインテリアで統一され、オープンキッチンからは料理が仕上がる臨場感を楽しめます。
コースは主要食材の産地である各県名で構成され、タイ国内を巡るような感覚で味わえる構成。飲料もタイらしさをテーマに、厳選ワイン、チェンダオ産ミードのペアリング、自家菜園のハーブティー、伝統的発酵技法を用いたカクテルなど、多彩なラインナップを揃えています。
受賞歴としては、2025年版ミシュランガイドで1つ星、そして2026年にグリーンスターを獲得。タイ食材を尊重し、誠実に向き合う姿勢が高く評価されています。
シグネチャーディッシュ「メーホンソーン」は、同県産の雲南ハムを中心に、スモーク豚トロ、ニラのパンケーキ、五香粉で煮た豚皮、トーチジンジャーのピクルス、バンカチャオ産の鴨卵黄を合わせた一皿。鴨卵は毎週農家から届き、使用後の肥料は再び農家へ戻るという循環を生み出しています。仕上げには香り高いキノコ茶が添えられ、料理を締めくくります。
「ゴート」が届ける“タイの食文化をめぐる旅”を、ぜひ現地でご体験ください。
基本情報
| 名称 | ゴート |
|---|---|
| 名称(英) | GOAT |
| URL | https://www.thegoatbkk.com/ |
| 営業時間 | 18:00〜23:00(※月・火 定休) |
| 住所 | Ekkamai Soi 10, Alley 2, Bangkok |
| アクセス | BTSライトグリーンライン エカマイ駅より北へ徒歩約20分 |
| 電話 | 065-095-6132 |
| メール | info.thegreatestofalltime@gmail.com |
| 地図 | Googleマップで確認する |





























