アユタヤのアヨタヤ水上マーケット近くに位置する 「カノム・モーケン・メー・ヤイ(Khanom Mho Kaeng Mae Yai）」 は、伝統的なタイ菓子を楽しめるカフェ兼お土産店です。
店内でゆっくり味わうことも、持ち帰りで旅のお土産として購入することもでき、観光の合間に立ち寄りやすい一軒です。

お店の始まりは、オーナーの夫が仕事を辞め、妻の母から「カノム・モーケン（緑豆プリン）」作りを習ったことがきっかけ。幼い頃から母の手伝いをしてきた妻は、その経験を生かしてカノム・モーケン以外の伝統菓子も作り始め、メニューを少しずつ広げていきました。現在では、毎日丁寧に手作りされる菓子の一つひとつに、家族の温かな思いが込められています。

お菓子は、小麦粉・砂糖・ココナッツミルクをベースとした昔ながらのタイの味わいが中心。日本の旅行者にも親しみやすく、素朴で優しい甘さと独特の食感を楽しめます。

看板商品は、クラシックな3種類のカノム・モーケン（卵／ムング豆／タロイモ）に、フォイトーン（金糸玉子）をあしらった人気の一品。また、2026年のミシュラン・ビブグルマンに選ばれた カノム・ピアックプーン・バイトゥーイ（パンダンリーフのもち菓子）、トゥアペープ（ムング豆の柔らかいクレープ）、ピアック・カオファン（雑穀のココナッツミルク煮） など、伝統的なタイ菓子が幅広く揃います。蒸した層が美しい カノムチャン（パンダンのレイヤーケーキ） などの定番菓子もおすすめです。

店のコンセプトは「シンプルで誠実」。すべて毎朝手作りされるため、どのお菓子も家庭で作られたような温もりにあふれています。
また、環境に配慮した取り組みも積極的に行っており、再利用できる鶏柄の陶器を使用するほか、廃棄を減らすため少量生産を徹底しています。
地元の人々を雇用することで地域に根ざした店づくりを行い、ひとつひとつのお菓子に丁寧な手が加えられています。

アユタヤの旅で、どこか懐かしく温かなタイの伝統菓子と出会いたい方に、ぜひ訪れていただきたい店です。

基本情報