ニュースNews

【タイ映画】『おばあちゃんと僕の約束』”古き良き街並みが残るバンコク、タラートプルーの魅力を探る” 

2025/06/12

6月13日(金)より新宿ピカデリーほか全国順次公開

6月13日(金)より、新宿ピカデリーを皮切りに全国で順次公開されるタイ映画『おばあちゃんと僕の約束』。舞台のタラートプルーをご紹介します。

この作品は、家族愛と成長を描いた感動のストーリー。物語の主人公は、大学を中退しゲーム実況者を目指す青年エム。ある日、彼は祖母のメンジュがステージ4のガンを患っていることを知ります。最初は不謹慎にも遺産を得るために、彼女の介護人として一緒に暮らすことを決意します。しかし、長年早朝のお粥売りの仕事を続ける厳格なメンジュとの生活は、エムにとって戸惑いの連続。家族の思惑が交錯する中で、彼は次第にメンジュの深い愛情に触れ、彼女の家族を想う気持ちに心を動かされていきます。

2024年にタイで公開されると、感動のあまり号泣する観客の姿がSNSで拡散され、社会現象を巻き起こしました。その影響は国を超え、タイ映画歴代No.1の世界興行収入、驚異の約120億円超という記録的大ヒットへと繋がりました。

古い街並みが残る美しき舞台、タラートプルーの魅力


古い街並みが残るバンコクの美しい風景の中で繰り広げられる本作。おばあちゃんが暮らす家やお粥売りの舞台となるのは、タイのバンコク市内に位置するタラートプルー・エリアです。バンコク中心部から車で約30分の距離にあり、タラートプルーには20世紀初頭に開業した古いタイ国有鉄道と、2013年に開業した近代的なバンコク・スカイトレイン(BTS)の2つの鉄道路線があります。
本作は、国有鉄道メークローン線のタラートプルー駅やその周辺の古い下町で撮影されました。この地域には、古くから残る生活様式や寺院、昔ながらの列車が見られるほか、美味しくて安い地元グルメの屋台が数多く立ち並び、観光客にも大人気のスポットとなっています。映画の大ヒットを受けて、駅構内には現在も映画の写真が飾られています。

タラート・プルーが重要な舞台に選ばれた理由は、脚本家のトッサポン・ティップティンナコーンの祖母が実際にこの地域に住んでいたためです。プロデューサーのジラ・マリクンもこの地域を非常に気に入っており、「結束の固いコミュニティやバンコク・ノイ運河の近くの生活、タラートプルーからウォンウィエンヤイまで一日中走る古い鉄道など、タラートプルーの魅力に恋をした」と語っています。美味しい屋台と並ぶ寺院はタラートプルー駅の近くにあり、乗車前に食事や崇拝のために立ち寄る人々を魅了しています。
タラートプルーは、この映画の最も魅力的なポイントの一つと言えるでしょう。

▼ ロケーション① お粥屋

お粥はタイの朝ごはんの定番で、日が昇る前から営業しているお店で食べて1日を始める人も多いです。メンジュのお粥屋も早朝にオープンしますが、孫のエムは寝坊してなかなか時間通りに出勤できません。それでも、このお粥屋はエムとメンジュおばあちゃんに深い絆と思い出をもたらす場所であることに変わりはありません。もともとはカポプラー(魚の浮き袋を使った料理)屋台でしたが、制作チームによってお粥屋に変更されました。興味深いことに、タラートプルー付近には「アーマー(おばあちゃん)のお粥」という実在のお粥屋がありますが、映画とは異なる場所に位置しています。

▼ ロケーション② 駅からの通り

タラート・プルー駅の線路は、この地区の象徴的な目印であるだけでなく、メンジュとエムという2つの異なる世代を結ぶシンボルのような存在です。パット監督とロケーションマネージャーは、メンジュとエムのお粥店までの行き帰りを線路に沿った道のりに設定しました。このルートでは、スタッフがゼロから作り上げた雑貨屋、魚屋、銀行を通り過ぎ、メンジュとエムにとって一生の思い出の場所となりました。バンコクでは、タラートプルーのように人々の生活のすぐ側に線路が通っている地域は珍しいのです。

▼ ロケーション③ 小さな橋

タラートプルー駅に通じる小さな橋は、エムとメンジュがよく通る道であり、2人の思い出が詰まったもう一つの大切な場所です。この橋は、タラートプルー駅のプラットホームを過ぎたところに位置し、道端には色とりどりの花が咲いています。タラートプルーに行ったことがある人なら、これがどの橋なのかすぐに分かるでしょう。
©2024 GDH 559 CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED

◆作品タイトル:『おばあちゃんと僕の約束』◆
公式サイト:https://unpfilm.com/lahnmah/公式サイト
公開日:6月13日(金)より新宿ピカデリーほか全国順次公開
コピーライト: ©2024 GDH 559 CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED
監督・脚本:パット・ブーンニティパット(TV版「バッド・ジーニアス」)
脚本:トッサポン・ティップティンナコーン
製作:ワンルディー・ポンシティサック、ジラ・マリクン 音楽:ジャイテープ・ラーロンジャイ
出演:プッティポン・アッサラッタナクン(ビルキン)、ウサー・セームカム、サンヤー・クナーコン
サリンラット・トーマス(『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』)、ポンサトーン・ジョンウィラート、トンタワン・タンティウェーチャクン
2024年/126分/タイ/原題:Lahn Mah(ラーンマー)/カラー/5.1ch/1.85:1
日本語字幕:小河恵理 後援:タイ国政府観光庁 配給:アンプラグド

▼ ロケ地情報

旅に必要なリスト

おすすめ情報・キャンペーン

スペシャル企画