縁起の良い食べ物~タイ東北部編~

強い絆を表す「カオプン」

日本のそうめんに似た米粉を発酵させた細麺「カオプン」は、東北地方独自の呼び方で、タイでは一般的には「カノムチーン」と呼ばれています。細長い麺であることから、人と人とを結ぶ強い絆を意味します。

「カオプン」はタイ東北地方に広く普及しています。特に伝統的な功徳を積む行いに用いられます。毎年3月の第一週末にブン・プラーン・チャイにて行われる仏教得度式「カオプン・ブンパウェット・フェア」では、カオプンを僧侶に寄進します。そして僧侶による説法、パレード、郷土芸能のほか「カオプン」を食べて祝います。葬式以外の功徳、叙階、豊穣などさまざまな功徳祭やタイ東北地方の結婚式で提供されます。

「カオプン」にかけるソースにはたくさんの種類があります。地域によって味付けは異なりますが、発酵した魚の塩漬け「プラーラー」を使うのは東北地方だけです。麺の特徴は、東北部の麺は発酵米粉を使った昔ながらの製法のため、色が茶色です。材料の米は硬いものほど粘りがでます。発酵させているため長期間保存できるのが特徴です。一方新鮮な米粉で作られたカノムチーン麺は発酵米粉よりやわらかいです。色は白く発酵麺より作りやすいです。

人気のあるカノムチーン料理
•カノムチーンナムヤー:魚ベースの辛いソース添え
•カノムチーンナムプリック:甘いピーナッツベースのソース添え
•カノムチーンゲーンキャオワーンガイ:鶏肉入りグリーンカレー添え
•タイ北部名物 カノムチーン・ナムギョウ:トマトと豚や鶏の血の塊入りあっさりカレースープ添え
•カノムチーンサオナーム:ココナッツミルク、干しエビのすり身、生パイナップル添え
•タイ南部名物 カノムチーンタイプラー:魚の胃袋塩漬け入り辛いソース添え

付け合わせ生野菜(地域別)
東北部:パクチーやチャオム
北部:キャベツの酢漬けや生もやし
中央部:バナナの花、レンズ豆、きゅうり、もやし、生パパイヤ、パクチー、にがうり、朝顔、半熟卵、ローストピーマン
南部:パルキア、ホワイトポピナック、オリーブ、ピクルス

タイで一般的なカノムチーン麺メニューの1つ、そうめんの魚カレーがけ/フィッシュカレーライスヌードル(カノムチーンナムヤー)のレシピをご紹介します。

魚カレーの材料:
•レッドカレーペースト 大さじ2
•クラチャイ(または生姜)みじん切り大さじ2
•ココナッツミルク1カップ
•水1カップ
•白身魚(マナガツオやなど)1/2カップ
•砂糖小さじ1
•魚醤小さじ1

麺とトッピング:
•茹でたカノムチンまたはそうめん300g
•レモンバジル10枝
•湯通しした長豆1/2カップ
•湯通ししたもやし1/2カップ
•ゆで卵2個

作り方
1.乳鉢と乳棒でクラチャイ(または生姜)を粉砕します。レッドカレーペーストを加え、滑らかなペーストになるまで粉砕します。
2.ココナッツクリーム(振らずに上に浮いているクリームの塊使用)の1/3カップを、泡立つまで中火で加熱します。カレークラチャイペーストを加え、ココナッツクリームと混ざるまでかき混ぜます。
3.残りの薄いココナッツミルク(2/3カップ)と水を加え、混ぜ合わせてから、カレーを数分間そのまま調理します。
4.魚を乳鉢と乳棒で細かく粉砕します。これをカレーに加えて、1〜2分煮ます。味を見ながら魚醤と砂糖を加えます。
5.ゆで卵、湯通しした野菜、レモンバジルの小枝を添えて、カノムチン(またはそうめん)の上に盛り付けます。