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パタヤのボトル・アート・ミュージアム『小さくて偉大な芸術』の世界

2012/08/14

<バンコクポスト記事より抜粋>
2012年8月7日:
パタヤにある小さなボトル・アート・ミュージアムが展示しているのは、創作に多大な労力が要求される芸術だ。

「これは難しい」。高さ5センチのガラス製ボトルの中に極小のプラスティシーン・ピース(塑像用粘土製の部品)を入れながら思う。
注意深くすべてのパーツをボトルの底に押しつけ、小さな棒でそれらを平らにする。私が入れたプラスティックの花々は、後で上下逆になってしまい、取り出してもう一度入れ直す。やっと、2つのとても小さくてカラフルな鳥をプラスティシーンの土台に置くが、どちらも倒れてしまったので、より強く押し付ける。
30分後、私は小さなガラス瓶の中に2羽の鳥がいる私だけの美しいミニチュア・ガーデンを手にした。

このようなアート制作は忍耐と時間が要求される。写真は、1年かけて完成した廟に納められた仏像。
ボトル・アートに取り組むのがいかに難しいかがわかった後、ボトル・アート・ミュージアムで300を超える作品を見て呆然とした。

「こちらの作品の各ピースは、完成に3ヶ月またはそれ以上かかります」と、ミュージアムのオーナーであるプラパイスリ氏は語った。
「私はすべてのピースを外に用意して、ボトルの中でゆっくりと一つ一つ組み立てます。子どもたちは集中力がないから、教えるのはかなり難しいですね」と彼女は話したが、私も同感だ。この種の作品は集中力が要求され、デジタル世代の人々の中にそれを見出すのは困難に思える。

1995年に設立されたボトル・アート・ミュージアムは、タイで唯一のもので、300を超えるボトルに入った建物、彫像、風景が呼び物だ。
制作者は皆、オランダの芸術家、Pieter Bij Deleijを敬愛しており、プラパイスリ氏も彼の生徒。
ミュージアムの一番目の部屋は、オランダ住宅から高床式のタイ家屋まで様々な国々の家や建物の模型が入ったボトルを特集。最も傑出した作品は、実際の広さ1.6mのアムステルダムの最も狭い家のレプリカ。
次の部屋には、教会や寺院、観光地など世界の様々な有名な風景を入れたボトルが展示されている。プラパイスリ氏が長い時間をかけて完成させた作品の一つが、写真の仏像だ。
「このピースを作るのに368日かかりました。色付きのガラスを含む多種多様な材料を用いるなど複雑さを極めました。自慢の作品の一つです」

最も複雑な作品はマストと帆のかかったミニチュア船だが、ヨットや戦艦などどの種類の船でも、彼女は小さなボトルの中にぴったりと収まるように操る。「タイ海軍から、お土産用の戦艦を組み立てるために時々質問が来るんですよ」とプラパイスリ氏。
この小さな博物館を散策してみよう。とても小さな材料で作られた偉大な眺めを見ることになるだろう。

ボトル・アート・ミュージアムは、チョンブリー県バン・ラムン、スクンビット通りのミニ・サイアムの反対側、キングストン・パーク・カレッジの中にある。
毎日8:00~17:00オープン 入場料大人200バーツ、子ども100バーツ
Tel. +66-(0)38-422-957
http://www.bottlemuseum.net/

■Bangkok Post原文はこちらから
http://www.bangkokpost.com/travel/travel-feature/306384/small-art-big-deal

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