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チャオプラヤー源流の防潮壁を高くして洪水対策

2012/07/25

<ザ・ネーション記事より抜粋>
2012年7月23日
ナコンサワンの源流からバンコクそばの河口までの防潮壁が高くなる。防潮壁は、チャオプラヤー川に沿って高くされ、一部の高さ5.5m。
建設は、川の始点であり、2011年の洪水被害が記憶に新しいナコーンサワンに至るまで、多くの県において全力で進められている。

昨年の被害の後、ナコーンサワンの住民と川岸のすべての村々は、身を守るため、バンコクが行ったように高い防潮壁を建てるべきだと感じている。
「今年は、この地域が洪水のリスクにうまく対処できる自信がある」と、熱心に防水壁建設の補強にあたったナコーンサワンのジッタカセム知事は話した。
昨年の川の氾濫時、同県は100億バーツの被害を受け、最高水位は3.88mに及んだ。
今年、同県は洪水からこの地域を守るため並々ならぬ決意である。11億バーツをかけた高防水壁はチャオプラヤー沿いに20㎞伸長される。
全工程の完了は2015年を予定しているが、ナコーンサワン県の重要水防区域保護のための極めて重要な増長は今年中に終了する。この伸長はポンヌーン村から製氷工場まで約600mに及ぶ。建設は来月末に完了の見込み。これは、来年4月末までに4㎞伸長されるプロジェクトの第1段階の一部だ。

「ナコーンサワン県の27.8平方㎞全域を保護するつもりだ」「今年、永久的な防水壁が完成しない地域のために、臨時堤防を建設する」とジッタカセム氏は述べた。
氏の運営は非常に効率的だ。昨年、洪水がこの地域に大きな被害をもたらしたが、他の地域に比べ、同県はすぐに平常に戻った。

ナコーンサワンはタイの主要河川であるチャオプラヤー川を形成する県。川はここから370㎞、バンコクを含む9つの他県を通って海まで伸びる。
ナコーンサワンの住民にとって、洪水の季節は8月~10月まで続く。この時期、チャオプラヤー川を通じて毎年約260億立方mの水が同県に流れると推算される。
「一つの非常手段として、水の流れを活性化するために運河を浚渫(川底の土砂を掘り取ること)している」と氏は述べた。
チャイナート県、アユタヤ県でも洪水防御策が進められている。

一方、運輸省は主要物流道路を高くすること、バンコクと近隣県の経済区域を守る防壁としても使用できる防潮壁の500㎞の複合的伸長建設を計画している。

ナコーンサワン県防水壁:全長20㎞
防水壁の高さ:路面高度から5.5m
過去最高水位:
2011年(路面高度から)3.88m
2006年(路面高度から)3.33m
1995年(路面高度から)3.13m
防水域:27.8平方㎞
建設費:11億バーツ
完成:2015年 ※第1段階(4㎞延長)は来年4月完了

■The Nation原文はこちらから
http://www.nationmultimedia.com/national/Chao-Phrayas-great-wall-30186740.html

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