ダイビング

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カラフルな水中景観、魚影の濃さ、そしてダイバーたちの憧れであるジンベエザメやマンタといった「大物」が多く出現することなどが、タイの海の特徴です。その主な舞台は、タイ南部に突きだしたマレー半島両岸の海域。半島の西はインド洋に属するアンダマン海、東は太平洋に属するタイ湾で、この全く異なる東西の海により、タイのダイビングはバラエティに富んだものとなっています。さらに素晴らしい水中景観に加えて、リーズナブルな料金で受けることのできるマッサージやスパ、現地の食材やハーブを生かしたタイ料理、多彩な観光スポットなどアフターダイブが充実していることも、タイのダイビングならではの魅力。ビギナーはもちろん、世界の海を潜ったエキスパートも、タイでのダイビングを十分に楽しむことができます。日本人スタッフが常駐するダイブショップも多く、言葉の心配もいりません。

アンダマン海:世界中のダイバーが集う屈指のエリア

マレー半島の西岸に位置するアンダマン海のダイビングエリアは、大きく分けてプーケット以北と以南に分けることができます。北部の中核を担うシミラン諸島は海洋国立公園にも指定され、その透明度とサンゴ礁の美しさから絶好のダイビングポイントが広がっています。ミャンマーとの国境近くにあるリチェリューロックは規模の大きさ、すばらしい水中景観、豊富な生物層などで世界的にも有名。小さなマクロ系生物からジンベエザメ、マンタなどの巨大魚を求めて世界中のダイバーがここをめざします。リゾート地としてあまりにも有名なプーケットもダイビングの一大基地。島周辺は多くのダイビングポイントに囲まれ、パトン・ビーチやカタ・ビーチに数多くのダイビングショップが軒を連ねています。クラビからもアクセスできるピピ島周辺のダイブサイトは石灰岩質の特異な景観がダイナミック。さらにエリア南部のハイライトであるヒンデーン、ヒンムアンは、リチェリューロックに匹敵する知る人ぞ知るスーパーポイントで、まだそれほど多くのダイバーに潜られておらず、今後注目のポイントです。

シーズナリティ:
主に11月から4月にかけて。プーケットやピピ島周辺ではオフシーズンでも風の当たらないエリアでダイビング可能。

ダイビングスタイル:
拠点となる町からダイビングポイントまである程度距離のある場所が多いので、大型ボートやスピードボートによるデイトリップかクルーズ船利用がほとんど。

プーケット

言わずと知れた一大リゾートアイランド。プーケット国際空港から車で約50分のところにあるパトン・ビーチやカタ・ビーチにダイビングショップが集まっています。ダイビングスタイルは各ショップによりさまざまで、クルーズ船を利用したシミラン諸島やヒンデーン、ヒンムアンへのトリップからピピ島を含めた近郊ポイントへのデイトリップなど、南北アンダマン海のポイントを網羅できる位置にあります。宿泊や食事、アフターダイブの選択肢がバラエティに富んでいるのも世界中のダイバーがダイビングの拠点として集まる理由といえるでしょう。

カオラック

数年前まではダイビングの拠点として日本人ダイバーにはあまり知られていなかったカオラック。欧米人のリゾート地としては以前から人気があり、プーケット国際空港から車で約1時間と言う立地と、シミラン諸島周辺のダイビングポイントにデイトリップで無理なくアクセスが可能なことから、現在ではアンダマン海北部ポイントへの玄関口としてダイバーで賑わっています。長期滞在型のホテルや近年では洗練された高級リゾートが立ち並び、町はプーケットなどと比較すると静か。ローカルな雰囲気も味わうことができ、タイの繁華街のような賑やかな場所を好まない人には特におすすめです。

ピピ諸島

プーケット、クラビから船で約1時間半から2時間ほどの距離にある風光明媚な島。映画「ザ・ビーチ」の撮影舞台となり一躍有名になりました。北のピピ・ドン、南のピピ・レイからなり、ピピ・ドンにあるトンサイベイが町の中心。ダイビングショップの多くも、この小さな町に集まっています。ポイントは島の周辺にあるので、島に宿泊すれば非常にアクセスが良く、のんびりした島滞在とダイビングを心ゆくまで楽しむことがます。スピードボートを利用したヒンデーン、ヒンムアンへのツアーも催行されています。

クラビ

バンコクからの直行便で約1時間の秘境リゾート、クラビ。ホテルやレストランが立ち並び、昔の静かな雰囲気からここ数年メインストリートもかなりにぎやかになり、特に欧米人の旅行者に人気のエリアです。ダイビング拠点としての中心地は空港から約40分のところにあるアオナーン・ビーチ。大型ボートのデイトリップでプーケット・エリアとピピ島エリアの両ポイントにアクセスできるのが魅力です。ヒンデーン、ヒンムアンへはスピードボートでのトリップを催行しています。

トラン

クラビから車で約2時間、タイ深南部への入り口であるトランは外国人ツーリストにとってはまだまだなじみの浅い場所。トラン市街はいわゆるタイの地方都市という印象で、都会の便利さがありながらも非常にゆったりとした時間が流れています。ダイビングはトラン空港から直接ビーチ沿いに点在するリゾートへ移動、併設のダイビングサービスを利用するのが一般的。約200キロメートルにも及ぶ海岸線の沖には、数多くの島が浮かび、中でもクラダーン島はリゾートでの滞在とダイビングポイントとしても人気があります。

その他の地域

アンダマン海域にはまだまだ知られていない隠れたダイビングポイントや、開発の手が及んでいない地域が数多くあります。隣国ミャンマーへのダイブクルーズもそのひとつ。国境近くにあるラノーンやカオラック周辺からクルーズ船に乗り込んで海路で国境を越えます。 ミャンマー側からは入域できない未知なるポイントを潜るのはまさにアドベンチャー。他にもトラン近郊にあるリボン島、マレーシア国境に近いタルタオ海洋国立公園周辺など、メジャー地域以外のダイビングポイントは数え上げるときりがありません。

タイ湾:世界でもまれに見る特種な海域

インドシナ半島とマレー半島に囲まれたタイの東海岸にあるタイ湾は、閉鎖性海域のため、通常二回ある潮の干満が一日一回しかない極めて特殊な海です。そのため潮流が発生しにくく、外海との接触が少ないので他の地域ではレアな生物が異常発生したり、陸地から流れ込む大河がもたらす豊富な栄養分によって魚影がとても濃く、一つ一つの固体が大きいなど、独自の生態系を育んでいます。流れが穏やかなためビギナー、エキスパートにかかわらず幅広くダイビングを楽しむことができます。ダイビングエリアはバンコクからアクセスしやすい北部地域と南部にあるタオ島周辺地域に大きく分けることができ、パタヤ周辺を含む北部地域はバンコクから日帰りでいけるためタイに駐在している日本人ダイバーにも人気。タオ島周辺地域はタイ湾ダイビングのハイライトとなり、特に有名なのは島から北西約10kmに位置するチュンポンピナクルというポイントで魚影の濃さが抜群。さらに近年4月、5月や9月頃にジンベエザメが現れることが多く、この時期を狙ってリピートするダイバーもいるほどです。他にも滞在をより重要視したいのであればサムイ島からのトリップに参加するなど、ダイビングをするための滞在スタイルもお好みで選ぶことができます。

シーズナリティ:
2月から10月下旬までと、途中コンディションが不安定な時期もあるが比較的長く楽しめるのが特徴。

ダイビングスタイル:
拠点からダイビングポイントまでの距離が近いので、大型ボートやスピードボートを利用したデイトリップ、ハーフデイトリップが主体。クルーズ船もいくつか就航しています。

サムイ島

タイ湾随一のリゾートアイランド。国際空港があり交通の便もよく、世界中からの多くのツーリストで賑わっています。島の北東側にあるボープット・ビーチから最も観光客の集まるチャウエン・ビーチにかけてが、主なダイビングの拠点。スピードボートを利用したタオ島周辺ポイントへのデイトリップ、大型ボートを利用したセイルロックへのトリップが主体。近くにはアーントーン国立公園があり、そこでもダイビングが可能です。ダイビング以外のアクティビティーも目いっぱい楽しみたいという方におすすめです。

タオ島

周辺がダイビングポイントに囲まれた、まさにダイバーのための島。小さいながらも起伏があり変化に富み、以前よりは便利で発展していますが、まだまだ素朴さが残る過ごしやすい島です。対岸のチュンポーンから高速フェリーを使って約1時間半、サムイ島からは約1時間45分で到着。ほとんどのポイントが島のすぐ近くにあり大型ボートでも5分〜40分で行けるので1日最大5本のダイビングが可能。午前中に2本だけ潜って午後は島でのんびり過ごすパターンもあり、タイ湾の雄、チュンポンピナクルまではわずか30分で行くことができます。

チュンポーン

東岸南部への入り口になる都市チュンポーンは、古きよきタイの面影が色濃く残る場所のひとつです。ダイビングはンガム島を中心にタオ島周辺と水中景観は似ていますが、甲殻類の仲間でタオ島には少ない生物がここにはたくさんいるなど、違いを見つけるのも面白いでしょう。ヒンパエにはジンベエザメがいついていたこともあるようです。ダイブサイトが近いので通常は大型ボートでのデイトリップですが、チュンポーン・エリアからタオ島エリアに潜りながら行くクルーズ船も出ています。

パタヤ

バンコクから車で約2時間の距離、一大歓楽街とリゾートが広がるパタヤにもダイビングポイントは存在します。透明度はそれほど上がる海ではありませんが、栄養分が豊富な海域なので魚影の濃さは抜群。マクロ系の魚もレアものがたくさんいたりと、目が離せません。なによりバンコクから近いので気軽にアクセスできるのが魅力。ダイブポイントにするため廃船を沈めたりと、ダイビングにも力を入れているこの地域、パタヤリゾートステイやバンコク・ステイ時に近場でダイビングをしたい場合は迷わずここです。

チャーン島

カンボジア国境近くにある、プーケットに次いで第2の大きさを誇るチャーン島。50以上もの島々からなる海洋国立公園の一部で、形が象に似ていることからチャーン=象、の島と呼ばれています。近年観光開発が進み便利な環境が整いつつありますが、島のほとんどが熱帯雨林に覆われ高い山から周辺の海まで手付かずの大自然をいまだ残しています。サイカオ・ビーチをメインに10件前後のダイビングショップがあり、島回りに多くのダイビングポイントを有します。サラックペット湾周辺での沈没ダイビングも盛んに行われています。

その他の地域

カンボジア国境、マレーシア国境に近い場所はまだまだ手付かずの場所が多く、アドベンチャーダイブにはもってこいでしょう。通常のダイビングではあまり潜られていませんが、タイ湾内には沈船も数多くあり、今後の開発が期待されます。コ・クラ、ローシンといったタイ湾南部のポイントは未知数な海域ですが、最近になり日本人も潜り始めました。テクニカルダイビングの分野では欧米人のチームがマレー半島にある湖を潜っており、実際にツアーとしてスタートしています。

タイでダイビングするには

パスポート、ライセンス、器材は用意した。いざタイへダイビング旅行へと意気込んだはいいものの、さて何をどうすればよいのやら。旅行のプランをたてるには、いくつか選択肢がありますのでご紹介しましょう。

旅行会社、それとも個人で?

交通、宿泊、ダイビングショップへの連絡などなど、ダイビング旅行に行くにはさまざまな手配が必要です。それらを一手に引き受けてくれるのが旅行会社。もちろんその分手数料はかかりますが、わずらわしい手配などが苦手な方は積極的にこちらを利用すべきでしょう。中にはダイビング旅行専門会社もあり、知識と経験が豊富で頼りになります。逆に旅なれた人や同じ場所に何度も行っているリピーターの方であれば、気心の知れたダイビングショップに連絡だけを入れておいて、あとは自分で飛行機と宿の手配をする、という人もいます。どちらにするかは自身の考え方次第。いずれにせよ楽しく安全に旅行できるようしっかりと準備をし、現地では羽目をはずし過ぎないように。

クルーズ船か、デイトリップか?

タイのダイビングスタイルは、毎日港に戻ってくるデイトリップか船中泊のクルーズ船を利用するかの二つに分けることができます。デイトリップでは30人乗りぐらいの大型ボートか12〜3人乗りのスピードボートを使い、朝出発/昼食をボート上で摂り、通常は2〜3本のダイビングをして夕方港に戻ってきます。アフターダイブを陸で過ごしたい人におすすめ。クルーズ船はさまざまなタイプがあり、人数は15人から30人ぐらいまでの船が多いようです。日程もそのクルーズ船によってまちまち。中にはクルーズ船を沖合いに浮かべたままにして、ダイバーはスピードボートでクルーズ船に乗り込むスタイルも。ダイビングに使える時間が多くなるので通常1日に3〜5本と本数を潜れたり、朝一番で誰もいないダイビングサイトを潜れることなどがメリット。行きたいダイビングポイント、そしてそこにアプローチするための拠点となるエリアを選択することによって、おのずと自分にとってベストな方法が見えてくるでしょう。その地域にあるダイビングショップに直接聞いてアドバイスしてもらうのもひとつです。

タイでダイビングライセンスを取得


ダイビングはライセンス(Cカード)がなくとも、半日あれば旅行のついでに気軽に体験できます。ただ、本当の意味でダイビングを満喫するにはもちろんライセンスは必須。物価の安さも手伝ってタイではライセンス取得コースがかなり安く受講できます。経験豊富な日本人インストラクターが数多く常駐しているので、言葉の心配もいりません。暖かい南の島でライセンスを取得しあなたもダイバーの仲間入りです。

体験ダイビングから始めてみよう

ライセンスを持っていない方がダイビングを楽しむために、「体験ダイビング」というプログラムがあります。水深の浅い場所でのインストラクター同伴のプログラムであり、必要最低限のレクチャーの後すぐに潜ることができます。半日あれば楽しめるので一度ダイビングをやってみたかった、やりたいけど時間がなかった、という人は滞在しているリゾートに併設されているダイビングショップなどでまずこのプログラムに参加してみてください。

オープンウォーターライセンスさえあれば

本格的にライセンスをもってタイ全土のポイントを潜り歩きたい人が取得すべき最初のステップがいわゆる「オープンウォーターライセンス」です。通常3日前後のレクチャーを受けた後に晴れてダイバーになることができます。ライセンスさえ持っていれば経験の度合いによってさまざまな場所でダイビングを楽しむことができます。ダイビングガイドと潜ることがほとんどですが、ガイドなしのバディ(二人一組)潜水も認められているライセンス、これさえ取得すればあなたも一人前のダイバーです。ほとんどのショップが力を入れてダイバー育成を行っており、クオリティーの高いコースを受講することができます。年間何万人と言うダイバーがタイの海で誕生しています。

さらなるレベルを目指して

オープンウォーターさえ取得すれば確かにダイビングはできるのですが、より多くの経験と知識を身につけたい場合はそれ以上のコースの取得をおすすめします。より深い水深を経験したり、夜にダイビングをしてみたりと、興味深いコースばかり。通常タンクの中は空気ですが、エンリッチドエアという酸素のパーセンテージを増やしたタンクを使用できるようになるコースなどもあります。あとはダイビングの経験さえ積んで行けばエキスパートダイバーは間近です。

ダイビングを仕事にして

趣味から仕事へ。愛すべきダイビング、今度はその楽しさを伝える立場になりたい人もいると思います。仕事となると肉体労働の部分もありハードではありますが、好きなことを人に伝え、分かち合うのはこの上ない喜び。タイでは多くのショップでプロ育成コースを実施しています。具体的にはまずダイブマスターコースを取得。ゲストを連れて水中ガイドができるようになります。そして憧れのインストラクターへ。次ぎはあなたがダイバーを育てる番です。

環境とマナーを守ろう

ダイビングをする上で、自然環境を守るのはダイバーの義務です。ルールやマナーをしっかり守り、後世にこの美しい海を引き継いでいけるようエコフレンドリーなダイバーを目指しましましょう。

水中生物を触らないように

サンゴ礁などデリケートな生物は少し触れただけでも全体に壊滅的なダメージを与えかねません。毒やとげを持った危険な生物も水中にはたくさんいますが、ダイバーが水中で怪我をするのは自ら触ろうとした場合がほとんどです。水中生物を持って帰るなんてもってのほか。自然な状態に敬意を払って楽しむようにしましょう。

水中でのボディ・コントロールにご注意

ダイビングで重要なことの1つがダイビングスキルの向上です。浮力コントロールができず意思とは裏腹に危険な生物にぶつかったり、急浮上して危険な目に合わないよう、中世浮力、フィンキック、呼吸の仕方など基本テクニックを今一度見直してみましょう。過信は禁物、意識して行うことによってあなたはまだまだ上達するはずです。

魚たちに餌を与えないように

餌を与えた魚たちは学習して人間が水中に入ると近づいてきたり、ボートの音がするだけで寄ってきます。魚が自ら近づいてくるのは一見楽しい光景ですが、それは自然な姿ではありません。人間に慣れ親しんだ行動は本来行う行動を妨げるため、生態系への影響は免れないでしょう。人間に近づきすぎた動物は防衛本能から攻撃的になることさえあります。

ゴミを拾うようにしよう

水中や海底には残念ながらごみがたくさん落ちています。拾える範囲で水中のごみを拾うのもまたダイバーにしかできない環境への配慮。ただし空き缶などには生物が付着し、彼らの住処となっている場合もあるので注意。また、故意では無くとも自らごみをだしてしまう場合もあります。タンクに付いているテープなど、気づいたときにはゴミ箱へ。一人一人の小さな心がけこそが、美しい水中の自然環境を守りダイビングをより楽しいものにしてくれるでしょう。

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